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第5回 「シリーズ・白黒つけられないもの」
こんにちは。
ここのところ良いお天気が続いていますね。春全開です。
わたしたち人間は五月病だったりぽかぽか陽気のせいかやたらと眠たかったりと、スローテンポになりやすい季節ですが、うちの周りの動物たちはテンションが高いようです。
早朝からスズメの奥様たちはうちのベランダでお喋りに夢中だし、通りすがりのハトさんは干したばかりの洗濯物に落し物をしていってくれます・・・・
さて、前回から始まった「シリーズ・白黒つけられないもの」。
今回は第二回目、なんと惜しまれながらも最終回です。
前回は、わたしが幼少期に体験した不可思議な現象(ただ寝ぼけてただけなんじゃ・・・?という声もにわかにあがっておりますが)について書きました。
今日はわたしの中学の同級生の、ある女の子の話をしようと思います。
彼女Zさんとわたしは、クラスもずっと別々でとりたてて仲良しというわけではなく、接点もほとんどありませんでした。というのもKさんは色が白くて小さくて、お人形さんのような綺麗な目をしたとても大人しい印象の女の子で、いつもクラスの男子たちとはしゃいでバカをやっているガサツなわたしとは正反対の子だっ たからです。
そんな彼女からとても興味深い話を聞かせてもらったのは、中学2年のときの学外活動の夜でした。学外活動とはキャンプやオリエンテーリングをする自然教室というものです。
夜の自由時間、みんなそれぞれの部屋を行き来し合って枕投げをしたりおしゃべりを楽しんだりしていたわけですが、そんな中たまたま立ち寄った部屋Zさんを囲んで数人の女子達が神妙な面持ちで話を聞いている姿が見えました。
その話の輪がとても気になったので、わたしもそこへ入れてもらって話題に入れてもらったのです。
その話題とは、Zさんは幼い頃から死んだ人の姿が見えてしまうというものでした。
その頃から怖い話や心霊話が大好きだったわたしは、半信半疑のままZさんの経験談を聞いてみました。
2歳くらいから、自分の住む家には家族とは別にもう一人誰かいること。
友達の家に遊びに行ったら、玄関先でお祖父さんに挨拶をされ、中に入ると仏壇にはそのお祖父さんの遺影が飾られていたこと。
正月に、親戚のおじさんからお年玉を貰うときに手が触れたら、そのおじさんの葬式の映像が目の前に一瞬写り、それから1か月後におじさんが亡くなったこと。
学校の図書室には、下半身の無い女の子が時々浮かんでいること。
助けてくれ、助けてくれ と、もうこの世にはいないはずの人たちから頻繁に話しかけられること。・・・・・
淡々と話すZさん。周りの人を怖がらせようと面白おかしく話すような素振りや口調は一切なく、それがものすごくリアルで、わたしは興味半分で話に加わった自分を悔やんでいました。
彼女は自分の両親にもその不思議な力のことを信じてもらえず、長い間悩んできたそうです。
助けてくれと、霊にすがりつかれても自分には何もしてあげられない。見えるのに、聴こえるのに、周りの人にはそれを伝えられないもどかしさや恐怖。10歳ぐらいで一度その「見えてしまう」力が弱まった時期があったそうですが、やはり完全にはなくならないとのことでした。
「ここには居ないよねー?」「まさかいないよねー」
と、ある子が完全にこわばった表情で彼女に訊ねると、
「・・・えっと、ちょっと前から窓のところに一人いるみたい・・・」
Zさんが示した方向の窓を見ると、きちんと閉めたはずのカーテンが、15センチほど開いていました。
わたしも含め話を聞いていた女子が泣き出しパニックになり、そこで話は中断となってしまったのですが。
背筋が凍る感覚、まさにあの時が初めての体験でした。
彼女とは中学卒業以来一度も再会をしてないので、今現在はその力がどうなったのかはわからないけれど、あの日彼女の口から聞いた衝撃的な話の数々は今でもわたしの中学時代の思い出ナンバーワンです。
この世とあの世 見える人見えない人
夏になると必ずと言っていいほど、毎年そういった特集番組が放送されていますが、自分のまわりであれほど強烈に体験している人は今のところ彼女だけです。
あ、わたしの体験談を話す と書いておきながら今回は聞いた話を書いてしまいました。
信じるか信じないかはあなた次第です。
わたしの話はまた、お盆あたりにでもヒンヤリと・・・・・ ひひひ
あい
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