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第2回 「神様」
先日、大阪にリチャード・ボナというベーシストのライブを見に行ってきました。
昨年も来日していて、その時に行きたかったのに残念ながら行きそびれてしまい、一年間ずっと待ちに待ち続け今年も日本に来てくれると知ったその日から、ずっとこの日を待ち焦がれていました。
リチャード・ボナはカメルーン出身のベーシストで、NYを拠点とし世界各国で活躍、様々なミュージシャンのアルバムやツアーに参加しており(日本でも有名な渡辺貞夫さんなど)、パーカッション・ギター・ボーカルなどあらゆる楽器を操り自身のソロアルバムもリリースしているスーパーマルチプレーヤーです。
電気の通っていないミンタ村というカメルーンの小さな村で生まれ育ち、シンガーだった祖父のもと4才の頃から自分で作った楽器(バラフォンという民族楽器)で演奏していたという。13才でホテルのジャズクラブでの演奏を引き受け(最初はギター奏者だった)、その時に耳にした「ジャコ・パストリアス」の音楽に衝 撃を受けベーシストへ転向。以降22歳で単身パリに渡仏してからは、その天才的なテクニックと音楽性を認められ、ジャズ・フュージョン界でその名前を広く知られるようになった そうです。
いやーすごい。自分で木を削って4才から楽器演奏してたなんて。
ここまでボナの経歴を書いてきても、ただもんじゃないってことは伝わったと思いますが(笑)、そんなボナの音楽に私が出会ったのが実はまだここ1年ちょっとのことで、ファン歴はそんなに長くはありません。
ボナのソロアルバム「Munia The Tale」のイントロダクション、「bonatology」を初めて耳にしたときの衝撃。ザザザーと鳥肌が立って、一瞬で別世界に引き込まれてしまい、涙が止まりませんでした。言葉も顔も分からないのに(ボナの歌う歌は祖国カメルーンの言葉で、最初わたしはボナの写真も見ていませんでした。)、なんなんだろう、この人から湧き出 るオーラは。。。すごく深くておおらかで、力強い何かがある。。。もっともっと聴きたい!
とにかくそれ以来ボナの虜になってしまった私は、幾度となくアルバムを聞き返し、その度に胸の中いっぱいに広がる感動に涙してきました。わたしにとってボナは世界で一番尊敬し大好きでたまらないベーシストになったのです。
そして今、そのボナが、わたしの目の前に・・・。
しかも手を伸ばしたら握手できるほどの超近距離・・・!!!最前席の中央テーブルステージど真ん前、わたしは震える唇をかんで、手はずっと小刻みに震え続けていました。
あぁ神様。どうかこのままこの時間が過ぎないでください。そう何度願ったでしょう。
人生で、あんなにも短く感じた90分は初めてでした。
目の前で繰り広げられる圧巻のステージ、怒涛のグルーヴ、驚愕のベースワーク。もう何もかもが超えていました。瞬きするのが惜しいくらい、呼吸の音ですら邪魔に思えるくらいの、それは本当に素晴らしいライブでした。
音楽で人を幸せにする力
人々を勇気づけ笑顔にする力
言葉も国境も超えて 繋がりあえる喜び
ボナの生み出す音楽には その全てが溢れていました。
わたしにとっての神様、リチャード・ボナ。
彼の音楽を信じているかぎり、わたしはいつでも彼の音楽で喜び、泣き、たくさんの幸せをもらえます。出会えて本当に良かった。
がっちりと大きな分厚い手で最後に握手をしてくれたあのあたたかさを、これからもずっと忘れないでいよう。
そしていつかわたしも 胸を張ってまたボナに会いにいけるように。
幸せな気持を少しでも多くの人に届けられる ミュージシャンになれるように。
あい
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