2007.11.1up

第10回  「感情発火装置」
 
大量の洗い物たちをやっつけながら、ふとオムライスが無性に食べたくなり、
最近よくのぞいているレシピサイトを検索してそれを参考にしようと思ったのだけれど、
結局は自分の舌の記憶に焼きついている一番美味しいオムライスはお母さんの作ってくれたやつなんだよなぁと、なんだか台所で一人しみじみとしてしまった うつみあいです。どぅもー。
出来上がったオムライスは、お母さんのそれにはまだまだ追いつけなかったけれど、あの卵のやさしい黄色がわたしは好きだなーと。美味しかったです。


11月ですね。ナナ・イロがCDデビューをさせてもらってからもうすぐちょうど1年が経ちます。
月並みな言葉ですが、この1年というのは本当にあっという間でした。早かったなぁ。
だけど、デビューが決まってから使い始めた手帳を去年の10月のページからぱらぱらとめくりながら、あれやこれやと思い返してみると、この1年にわたしたち2人に起こったこと・経験させてもらったことは決して「あっ」という一言で表現できるようなものではなくて、次々といろんな場面や出会った人たちの顔が浮かんできて胸の中がカーっと熱く熱くなります。

5年前大学の汚くて寒い部室で、お互いのアルバイトが終わった深夜、カセットテープのレコーダーをガッチャンと押して「せーの」で録音していたあの頃。
それはそれは雑音だらけのひどい音質だったけど、出来上がった曲を2人で聴きながら「やばいなーこれ絶対いいよね!」「もしもさーデビューとかできたらさー、この曲はあのCMに使って欲しいね」「映画のテーマソングになるかもしれん」など、好き勝手にあーだこーだ話して夢を大きく大きく描いていたあの頃。
マイペースでのん気なわたしたちは、その時まさか数年後本当にCDデビューが出来るだなんて思いもよらなかったな。
だるまストーブにあたりながらコンビニのおでんを食べながら、「どうなっていくんかなー、わたし」と悶々と不安や焦りが渦巻いてきたり、そんな気持ちから逃げるようにワイワイ騒いでお酒飲んで部室の前に積もった雪に寝っころがったり。(みちこはそんな私をいつも介抱してくれてました、ありがとみちこさん。)

音楽を通してつながった人の輪とか、会話の中ではうまく伝えられずにいた思いをメロディにすることの喜びとか、何もかもぶち抜けてただひたすらにステージの上で歌うことの嬉しさや楽しさとか、ナナ・イロの活動から手にすることのできるかけがえのないもの。時が経つにつれそれらはどんどん増えていって、今では持ちきれないほどです。
わたしはまだ25年足らずしか生きていないし、まだまだ知らないことも体験してないことも数え切れないくらいあるけれど、とても濃い人生を歩かせてもらっているなぁと感じます。ありがたいです。

やりたいことがあふれ続けている生き方をしていきたいな。

これから先には、でっかいプレッシャーとか責任とか、きっといっぱいぶち当たると思うけど、そんな時こそ
あの寒くて汚い部室でカセットレコーダーのボタンを押す瞬間のあの気持ちをずっと忘れないようにしたいです。


それにしても、読み返してる手帳にメモしている字がへなへなだ。下手すぎる。
ラジオのネタとか歌詞の断片とか、意味不明のイラストとか・・・・ その時の自分の気持ちが思い出せないメモも多数あり。苦笑

来年はもっとしっかりした文字で書き残していこうと思います。


あい。